ビデオゲーム関連文献リスト
※これは暫定版です。
作成:茂内克彦 http://www.intara.net/
テレビゲーム 電視遊戯大全 TV-GAMES
1988年5月 3500円
テレビゲーム・ミュージアム・プロジェクト編 UPU
バインダー形式で本が3段に分かれていて、それぞれがトピック、ゲーム会社・ゲーム製作者、ゲームタイトルの事典になっている。それぞれの段を読みながら他の段の関連事項を開けるというハイパーリンク的な読み方ができる凝った作り。日本のみならず米国の古典的なゲームタイトル(カラーの画面写真付き)・ゲーム会社(所在地付き)・ゲームクリエイター(顔写真付き)が多数紹介されているのが特徴。スーパーファミコン登場以前にこれだけの内容の本が出版されていたことは驚嘆に値する。きわめて資料性が高い、空前絶後のビデオゲーム・エンサイクロペディア。
主なインタビュー:アコレイド社、アクティビジョン社、ノラン・ブッシュネル、ダグラス・カールストン、スティーブ・カートライト、エレクトロニック・アーツ社、遠藤雅伸、デビッド・フォックス、フリーフォール・アソシエイツ、堀井雄二、アイレム社開発スタッフ、岩谷徹、君島正、ティモシー・リアリー、ラッセル・ライブリッチ、エド・ログ、アラン・ミラー、三辻富貴朗、宮本茂、ポール・マレイ、中島英行、中村光一、今西紘史、西角友宏、坂村健、沢野和則、ストラテジック・シミュレーションズ社、すぎやまこういち、ビル・ウィリアムズ
主な寄稿者:浅田彰、石原恒和、糸井重里、岩井俊雄、香山リカ、今野裕一、桝山寛、三浦明彦、桃野隆夫、野々村文宏、坂根厳夫、志賀隆生、武邑光裕、田尻智
主な執筆者:桝山寛、田尻智、石原恒和、森川倖
ゲームの歴史、年表、系統樹、用語集あり。
電視遊戯時代 テレビゲームの現在
1994年6月 4980円
テレビゲーム・ミュージアム・プロジェクト編 ビレッジセンター出版局
『電視遊戯大全』の続編。とはいえゲームの百科事典ではなくなっており、ビデオゲームに関してさまざまなアプローチで考察している。絶版だが、2000年8月現在、「BIT GENERATION 2000」会場(『BIT GENERATION 2000 テレビゲーム展』の項参照)で3980円で買える。
主な執筆:石埜三千穂、大森望、香山リカ、佐藤大、田尻智、とみさわ昭仁、野安ゆきお、平林久和、桝山寛
寄稿:水越伸、野々村文宏、スティーブ・ジャラット、ジェイスン・ブルックス、バーバラ・ロンドン、ポール・マックナリー
インタビュー:デビッド・デヒーリ、鈴木裕、太田茂(NOE社長)
対談:宮本茂+田尻智
TV-Games@1997 日経ゼロワン1月号別冊
1997年1月 680円
テレビゲーム・ミュージアム・プロジェクト編 日本経済新聞社
『電視遊戯時代』の続編的内容。1996年時点のゲームについてさまざまな視点から語っている。なぜか篠原ともえ+なかよしのビジュアルページも。「テレビゲームのイヤーブック(軽い意味での年鑑)」をイメージしたムックとのことだが、次年度版が出なかったのが残念。
座談会:渡辺浩弐+成沢大輔+山下章+平林久和
主なインタビュー:宮本茂、坂口博信、水口哲也
主な寄稿:伊藤ガビン、高橋ピョン太
主な執筆者:佐藤大、朱鷺田佑介、成沢大輔、中田宏之、野安ゆきお、平林久和、桝山寛、元宮秀介、山下章
用語解説あり。
BIT GENERATION 2000 テレビゲーム展
2000年6月 2500円
ボストーク株式会社・福田幹編 神戸ファッション美術館・水戸芸術館現代美術センター
この本は書店では買えない。同名のテレビゲーム展(2000年6月15日〜2000年8月29日神戸ファッション美術館、2000年10月28日〜2001年1月28日水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催。詳しくは http://www.tvgame-museum.com を参照のこと)会場でのみ買えるパンフレットである。「電視遊戯時代」シリーズの続編のようなものでもある。基本的に展示内容に準じているが、独立したビデオゲーム全般を論じた書としても読める。主要ゲームハード・重要ソフトの進化史、ゲームのメディア、インターフェイス、文法、産業史、開発、周辺ビジネスなど多岐にわたる内容である。永田泰大(『ゲームの話をしよう』の著者)のゲームの快楽をテーマにしたエッセイも読める。本文のカラー図版として貼れる約B6版サイズのシール7枚がついており、主要ゲームソフト・ハード、ゲームの有名人が切手風のシールになっている。ノラン・ブッシュネル、横井軍平、遠藤雅伸、宮本茂、久夛良木健、石原恒和らの肖像画風写真のシールは他ではなかなか手に入らないだろう。なお、本文ほぼすべてに英文対訳つき。巻末の年表は、おそらく今回紹介している本の中でもっとも詳しい。
執筆・寄稿者:桝山寛、伊藤ガビン、百々徹、元宮秀介、平林久和、浅井俊裕、永田泰大
用語集・年表あり。
ゲーマーハンドブック 「TVゲームワールド」冒険の手引き
1989年11月 1600円
いとうせいこう監修 文藝春秋
田尻智をはじめ、当時のゲーム出版関係者やゲーム好きの有名人が各々ゲームの魅力を語る。ゲーム全般、アクション・シューティング、RPG、アドベンチャー、シミュレーション、パズル、スポーツの各ジャンルごとにそれぞれのゲームの本質と魅力にせまっている。
主な執筆者:いとうせいこう、田尻智、アルツ鈴木、大堀康佑、渋谷洋一、ビショップ小峰、インドマン、折原光治、オクターK野、森岡憲一、櫛田理子、清田益章、藤原ヒロシ、松沢呉一、佐山サトル、石原恒和、高城剛、吉田戦車、西家ひばり、石井基博、香山リカ、押見香、スティーブ・ボウリング、いとうおりえ、中川比佐子、みうらじゅん、大久保清志、百田郁夫、矢野徹、桜沢エリカ、しりあがり寿
対談:糸井重里+宮本茂+いとうせいこう
用語集あり。
ゲームの大學
1996年3月 2800円
平林久和 赤尾晃一 メディアファクトリー
日本工業新聞に1994〜95年に連載した内容をもとに、ビデオゲームを産業、流通、ビジネスモデル、ゲームデザインという面から総合的に論じた書。講義形式になっているため読みやすいがその分冗長な箇所がある。また筆者の独自解釈をさも常識であるかのように語っている箇所や、誤った記述もややある。とはいえビデオゲーム・ビジネスについて多面的に分析した書は多くないので、貴重な書であるといえよう。ゲーム業界に関する知識を得たいと思っているなら一読の価値あり。なお、NINTENDO64とWindows95が最新トピックとして扱われており、この時点ではPS成功に関する分析等はない。
インタビュー:重田守、岡村秀樹、佐伯雅司
山内溥講演抄録あり。
NHKスペシャル 新・電子立国 4 ビデオゲーム・巨富の攻防
相田洋 日本放送出版教会(NHK出版)
1997年1月 1500円
テレビドキュメンタリーの書籍化。余談だがこの番組のVTRを入手して見るのがもっとも手っ取り早くビデオゲームの基礎的知識を得る方法であろう。任天堂に関してはおそらく「ゲーム・オーバー」をもとに追跡取材して構成した部分が大半である。基礎的な部分は押さえてあるが内容はさほど厚くない。「ファミリーコンピューター」(最後の「ー」は不要)、「スーパーファミリーコンピューター」(「スーパーファミコン」で正式名称)など基礎的な商品名が誤っているなど、記述の信頼度はやや低い。
主なインタビュー:スティーブ・ラッセル、ノラン・ブッシュネル、ダン・ヴァン・エルデレン、西角友宏、山内溥、荒川實、ハワード・リンカーン、工藤裕司、工藤浩、中本伸一、上村雅之、佐藤秀樹
ゲーム業界就職読本 2001年度版 (ファミ通Books)
平林久和 アスキー
2000年4月 1500円
毎年刊行されるゲーム業界を志す人のためのガイドブック。内容の半分がゲーム会社の採用情報で、もう半分がビデオゲームの歴史・ゲーム製作のしくみ・ゲームビジネスなどについて書かれている。「ゲームクリエイター&ゲーム会社就職志望者のための」とあるが、手軽にビデオゲーム産業の基礎知識を知るのにも適しているかもしれない。またゲーム会社カタログとしても利用できる。前年度までの各年度版もあり。
ゲーム・オーバー 任天堂帝国を築いた男たち
1993年7月 2300円
デヴィッド・シェフ著 篠原鎮訳 角川書店
アメリカ人ジャーナリストの綿密な取材による任天堂史。任天堂創業当時の話から、どのようにビデオゲームを商うようになり成功していったかが書かれている。日本語では読む機会が少ない北米でのゲーム事情に詳しいのはもちろん、日本での事件についても詳しい。セガファンの間でいまだに話題に上る、テトリスの販売権利を任天堂が独占するようになったいきさつが実に細かく書かれている。任天堂を知るには必読。訳は特に問題ないが、「ファミコン(NES)」と訳した方がよいと思われる"Nintendo"が「任天堂」となっている箇所はある。
It's The Nintendo イッツ・ザ・ニンテンドウ
2000年3月 1700円
武田亨 ティーツー出版
宮本茂ら任天堂のビッグネームに対しておこなったインタビューをまとめた本。刊行は2000年だが、インタビューはその1、2年前である。他の本にない内容はそれほどないが、ファミコン開発当時の話や64DDにかけるインタビュー時点での意気込みなどを知ることができる。
ゲーム戦争
大下英治 光文社文庫
1996年11月 583円
ハードカバー「セガ・ゲームの王国」の文庫化。1996年の動向に合わせて加筆訂正されているが、基本的にセガについて書かれた本であることに変わりはない。ジュークボックスを販売していた時代からソニック・ザ・ヘッジホッグ開発にいたるまでのセガの歴史が書かれている。セガを知るには必読。再現ドラマ風に書かれており、関係者の証言がどのようなものだったかが不明なので、どの部分までがそれに基づき、どの部分からが筆者の想像力で書かれた内容なのか判然としない部分はある。
ソニーの革命児たち 世界制覇を仕掛けた男たちの発想と行動
1998年10月 1700円
麻倉怜士 IDGコミュニケーションズ
プレイステーションがいかに作られたかを知るのに最良の書。SCE・ソニー関係者を中心に徹底した取材を行い、プレイステーションがどのような経緯で開発され、日米で成功したのかが書かれている。SCEの前身と任天堂との共同プロジェクトが破談になった経緯も詳しい。CD-ROMドライブ付きスーパーファミコンである“プレイステーション”試作機の写真も掲載されている。SCEを知るには必読。
主な登場人物:久多良木健、徳中暉久、大賀典雄、佐伯雅司、伊庭保、後藤禎祐
ゲーム大国日本 神々の興亡 2兆円市場の未来を拓いた男たち
2000年7月 1500円
滝田誠一郎 青春出版社
雑誌『BIG tomorrow』1999年1月号〜2000年6月号に連載された「ゲーム大国日本/電脳ワールドに魅せられた男たち」をまとめたもの。日本におけるビデオゲームの黎明期から現在までの当事者たちによる裏話を中心に日本のビデオゲーム産業が隆盛していった様を描くルポルタージュ。各章は短くあまり突っ込んだ話はないが、地道な取材をもとによくまとめられている。任天堂とナムコの両社長の確執、後のスクウェア社長鈴木が光栄で「信長の野望」をFM7版に移植した件、日の目を見なかったナムコ独自ハード開発の件などは他書ではあまり見られない内容であろう。
主な被取材者:宮本茂、坂口博信、堀井雄二、後藤富雄、中村光一、中本伸一、宮路洋一、広井王子、襟川陽一、西角友宏、中村雅哉、遠藤雅伸、岩谷徹、堀江正幸、椎名尭慶、荒川實、山内溥、工藤浩、鳥嶋和彦、丸山茂雄、久夛良木健、岡本伸一、鈴木尚、入交昭一郎、飯野賢治
テレビゲームの神々 RPGを創った男たちの理想と夢
1994年9月 1500円
多摩豊 光栄
宮本茂、堀井雄二、中村光一、さくまあきららに対する取材をもとに、彼らがファミコンでどのようにゲームを作ってきたかというノンフィクション。刊行度の割には話題はファミコン期と古い。
虹色ディップスイッチ ファミコン業界クエスト
1990年5月 1000円
堀井雄二 ビジネスアスキー
1986年から1988年までに堀井が雑誌ログインに連載していたエッセイをまとめたものと、新たな対談を収録。ドラクエI〜III、オホーツクに消ゆの開発裏話はもちろん、アクションゲームやアダルトソフトなどゲーム全般に対する当時の堀井の考えが述べられている。連載の最後のテーマは「ゲームの最終画面を載せるのは著作権よりモラルの問題だ」で、これは後々堀井が主張しつづけることであり象徴的である。
堀井雄二との対談:中村光一、宮本茂、さくまあきら
ゲーム批評特別編集 飯野賢治の本
1996年9月 750円
マイクロデザイン出版局
飯野の作品紹介や思想を語る部分もあるが、基本的に有名人との対談集。特にゲームクリエイターとの対談では、相手が記者ではなく自身もクリエイターである飯野ということで他のインタビューとは異なる、対談ならではの内容となっている。
飯野賢治との対談:楳図かずお、鈴木慶一、平林久和、桂三枝、宮本茂、斎藤由多加、飯田和敏、横井軍平
スーパーヒットゲーム学
1998年6月 1333円
飯野賢治 扶桑社
飯野と有名ゲームクリエイター6人との対談集。ある意味、「ゲーム批評特別編集 飯野賢治の本」の続編的なもの。テーマが「スーパーヒットゲーム」なので、対談相手のヒットゲーム製作裏話が話題の中心である。有名ゲーム開発秘話を知りたいなら。
飯野賢治との対談:宮本茂、堀井雄二、鈴木裕、遠藤雅伸、飯田和敏、岩谷徹
ゲームの話をしよう
2000年2月 1300円
永田泰大 アスペクト
週刊ファミ通の好評連載をまとめたもの。永田がさまざまな人物とゲームについて語り合う。インタビューのようでもあり対談のようでもあり、そのどちらでもない独特の読み物である。ひとつひとつの項目は短いが、しばしばハッとさせられるような指摘が出てくる。気軽に読めるがボリュームは多く、充実した内容である。
雑談相手:浜村通信、羽田隆之、水ピン、バカタール加藤、エディ是枝、餅月あんこ、宮本茂、サンマルタン・アルノ、香山リカ、いけただかひで、こはらゆたか、ロボコック寺島、マイク・ヴァン・ダイク、山岸勇、イザベラ永野、奥村キスコ、酒井K太、稲越一之、寺田克也、山下章、吉沢秀雄、ルパン小島、ポルノ鈴木、矢野周一、竹崎忠、エリザベス・ペラン、ヤンヌ・トロワデック、ボーズ(スチャダラパー)、針生セット、中村光一、石井精一、豊田恵吾、斉藤雪枝、北本幸寛、岩田聡、桜井政博、仁井谷正充、渡辺美紀、坂下雅史、磯山卓志、糸井重里
ゲームの天才'98 (じゅげむMOOK)
1998年4月 933円
リクルート
いまはなき雑誌じゅげむに1996年から1998年にかけて連載された有名クリエイタ―の談話をまとめたもの。ひとり文1ページ+写真1ページと内容は薄い。さくまあきら、岡本吉起の家庭訪問記事あり。ゲームスクール学生覆面座談会や、ゲームスクールへの入学を勧める漫画などが掲載され、全体としてはゲームスクールの案内カタログといった内容である。ゲームスクールやゲーム会社のリストがあるのはリクルートらしいといえばらしい。資料請求はがきつき。
インタビュー:坂口博信、飯田和敏、柴田賀盆
談話:中祐司、中村光一、飯野賢治、金子一馬、鈴木裕、岡本吉起、堀井雄二、宮本茂、広井王子、糸井重里、横井軍平、田尻智、内藤寛、薗部博之、佐藤雅彦、松浦雅也、雨宮慶太、さくまあきら、飯田和敏、マーク・サーニー、小島秀雄
おとなのしくみ1
1997年11月 950円
鈴木みそ アスペクト
週刊ファミ通に現在も隔週連載されている4ページ漫画。週刊ファミコン通信/週刊ファミ通1995年〜1997年に連載されたものを中心にまとめたもの。多くがゲームに関係した内容で、ゲーム製作者にインタビューに行った際の相手の発言と作者の考察や、作者が想像したビデオゲームの世界などを描いていて示唆に富む。「もしこんなゲームがあったら」といった内容で実現可能なものも多いのだが、実際に製作されることがまずないのは掲載誌がゲーム業界人必読で元ネタがこの漫画だとわかってしまうからであろう。なお、規制の多いファミ通内にあって、かなり自由なことを特権的に書ける漫画でもある。
おとなのしくみ2
1999年4月 950円
鈴木みそ アスペクト
週刊ファミ通に現在も隔週連載されている4ページ漫画の2巻目。週刊ファミ通1998年に連載されたものを中心にまとめたもの。内容的には1巻とほぼ同じ路線である。単行本描き下ろしの「クロスレビューのしくみ」は飯野賢治とファミ通の浜村編集長の主張がぶつかり合うさまが描かれている。
ゲームクリエイター列伝(1)
1998年12月 390円
平沢たかゆき 講談社
少年マガジンの読み切り漫画シリーズをまとめたもの。1巻ではバーチャファイター、ダービースタリオン、バイオハザードの製作秘話を漫画化。とはいえ小中学生向けの内容であり、事実に基づいていると思われる箇所を探す方が難しい。鈴木裕が夢でよりよいプログラムを開発する「ポップアップ」のエピソードはある意味伝説的シーンとなっている。2巻目も刊行されており、そちらはより事実に基づいた内容になっている。
ゲームデザイナー入門百科
1990年 830円
ケイブンシャ
おそらく中高生向けであろうと思われるゲームデザイナーを目指す人へのガイドブック。ゲーム製作のしくみや「桃太郎伝説II」の開発秘話漫画など。
インタビュー:さくまあきら、宮本茂、広井王子、中村光一、木村初、宮岡寛、渡部功一、永田浩章、遠藤雅伸、田尻智、関塚典弘、榎本一夫、辻猛
ゲーム年表あり。
ごくらくゲーム業界「メーカーだけが業界じゃない!」
1994年3月 1500円
山猫有限会社 光栄
ゲーム会社以外のゲーム業界に関わる人々をテーマにした書。主にゲームクリエイター以外の業界の有名人へのインタビューを談話形式にまとめている。特に当時のゲームライターの仕事について詳しい。
談話:渡辺浩弐、広井王子、田尻智、さくまあきら、黒田幸弘、渋谷洋一、堂田津耶乃、高城剛、キャラメル・ママ、スタジオハード、ターニング・ポインツ、ケイ・ライターズクラブ、冒険企画局、ゲームフリーク、レッカ社、健部伸明、香山リカ、水玉蛍之丞、成沢大輔、榊涼介、佐伯憲司、カーツ佐藤、伊藤ガビン、石埜三千穂、さいとうよしこ、インドマン、羽山大輔、平田洋、猪野清秀、リンダ霧山、与志田拓美、渡辺洋二、カトリーヌ中島、大場惑
超絶大技林
不定期刊行 1000円程度
金田一技彦監修 徳間書店/インターメディアカンパニー
いまはなきゲーム雑誌「ファミマガ」の遺産。FC、SFC、VB、N64、PCE、PC-FX、SS、MD、GG、PS、3DO、ネオジオの刊行時までに発売されたすべてのソフトのタイトル、メーカー、発売日、価格、ウル技(裏技)等が記載されている唯一無二のゲーム事典。電話帳のように厚く重い。ゲームソフトの発売日・価格を調べるには事実上この本しかない。出版物に載っている過去のゲームソフトの発売日や価格はこれを典拠に記載されていることが多いと思われる。なお、画面写真などはいっさいない。最後に一度だけ検索に便利なPS用のCD-ROM版がついたもの(2000年冬版)も刊行され、以降は毎日コミュニケーションズから『広技苑』として刊行されている。
ELECTRONIC GAME COLLECTORS 電子ゲームコレクション70's&80's (ウルトラブック14)
2000年2月 1200円
厚木十三、水崎ひかる オークラ出版
70年代から80年代にかけての家庭用ビデオゲーム創世記の家庭用ビデオゲーム機、そしてゲーム&ウォッチやLSIゲームなどの電子ゲームの図鑑。普段出版物に載ることが少ない北米でのゲームや、携帯ゲームのハードが多数写真(多くはカラー)付きで載っている他にあまり類のない貴重な書である。発売当時の価格や出版時の市場価格が書かれてはいるが、発売年等が明記されていない点が残念。
80年代までのゲームハード史あり。
帰ってきた名作ゲーム
1995年 1000円
ゲーム遊II編集部 リイド社
1978年〜1987年のアーケードゲーム百科。その時期の主要なアーケードゲームを網羅、フルカラーで筐体・画面・インストカード・POP等の写真が収められ、ゲーム内容や発表年月も記載。アーケードゲームに関する資料としては最良の書のひとつだろう。
主な談話:田尻智、古代祐三、伊藤ガビン、とみさわ昭仁、佐藤大、平林久和、内藤寛、高木ブー、みうらじゅん、山下章、石埜三千穂、渋谷洋一、高城剛、櫛田理子、遠藤雅伸、TACOX、河上達・島田啓一郎(平安京エイリアン開発メンバー)、すがやみつる
帰ってきた名作ゲーム2
1996年11月 1000円
ブレーンバスターズ リイド社
「帰ってきた名作ゲーム」の続編。1988年〜1993年のアーケードゲーム百科。前巻と同様、その時期の主要なアーケードゲームを網羅、フルカラーで筐体・画面・インストカード・POP等の写真が収められ、ゲーム内容や発表年月も記載。アーケードゲームに関する資料として、前巻といっしょに座右におきたい書である。
主な談話:安生洋二、穴井夕子、薬師寺保栄、飯野賢治、池袋サラ
ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史(GAMEST MOOK Vol.112)
1998年1月 1980円
新声社
主要アーケードゲームを総合的に紹介。紹介文も短く、各タイトルごとにカラーまたはモノクロ写真1〜2枚しかなく、『帰ってきた名作ゲーム』に比べると広く浅い。各テーマごとのアーケードゲームの進化図はわかりやすい。アタリ社のゲームのPOPを多数紹介されたページあり。
ゲーム会社別アーケードゲームの発売年一覧表つき。
超クソゲー
1998年4月 1300円
阿部広樹、箭本進一 太田出版
ファミコンからプレイステーションまでの「クソゲー」を紹介した本。基本的にゲームの出来の悪いところを皮肉ったり太字で笑いをとろうという内容であるが、ただの罵倒には終わらない独特の優れたゲーム批評になっている。さらに、隠れた名作を好意的に評価する内容も含まれている。「たけしの挑戦状」「デスクリムゾン」開発者へのインタビューという貴重な内容もある他、「ときめきメモリアル」発売時のニフティの会議室での体験記(筆者はニフティの会議室によってときメモはヒットしたと主張)などもある。巻末の秋葉原レポートは蛇足の感があり。おそらくこの本のヒットにより、後からクソゲー(バカゲー)本の出版が相次いだが、これを越える内容の本は出ていない。
超クソゲー2
2000年4月 1300円
阿部広樹、多根清史、箭本進一 太田出版
『超クソゲー』の2年ぶりの続編。前巻で有名なクソゲーは紹介しつくしたせいか、よりマイナーなクソゲーが紹介されている。名作も並列して紹介され、独特なゲーム批評となっているのは前巻と同様。「『あの素晴らしい弁当を2度3度』はなぜ発売されなかったのか?」というラショウへのインタビューあり。バーチャルボーイ再評価記事も一読に価する。ボリュームは十分。
このゲームがすごい! '98 プレイステーション編 (別冊宝島366)
1998年2月 714円
宝島社
プレイステーションソフトの「定番」を網羅している。怖・暴・麗・楽・愛・倣・究をテーマに、それぞれ縦軸と横軸を設けてそのテーマで取り上げるゲームのポジションを明らかにし、紹介している。PS主要ソフトカタログ付き。PS初心者がガイドブックとして読むのに適している。女性によるアンジェリーク座談会、MOON製作者による製作裏話座談会あり。
主な執筆者:カーツ佐藤、長尾剛、野安ゆきお、水玉蛍之丞
主なインタビュー:ピエール瀧、伊集院光
このゲームがすごい! 任天堂編 (別冊宝島359)
1998年1月 714円
宝島社
ファミコンからNINTENDO64へいたる任天堂ハードの名作ソフトを一挙紹介。思い入れレビューと題したコラムも読み応えのあるものが多い。
主な執筆者:我孫子武丸、カーツ佐藤、鈴木みそ、スタパ斎藤、玉袋筋太郎、寺島令子、とみさわ昭仁、長尾剛、長谷川三千子、林家いっ平、松谷創一郎、水玉蛍之丞、餅月あんこ、
インタビュー:宮本茂、爆笑問題、遠藤雅伸、竹内倫
なつかしゲーム大全 (好奇心ブック41)
1999年6月 933円
双葉社
家庭用ゲームのみならず、アーケードやパソコンゲームの古いゲームについて紹介した本。各ジャンルの発達史やバカゲー特集、漫画などさまざまな企画がある。ゲームライターが執筆にあまり参加していないせいか、事実誤認が多く、とんでもない間違いが書いてあることも多い。曖昧な昔の記憶を頼りに書いた文が多いためだろう。内容は真に受けない方がよい。1970年〜1990年アーケードゲーム全リスト、ファミコンソフト全タイトルリストも載っている。
インタビュー:高橋名人
お宝ゲームの逆襲!
1998年12月 1500円
ワークハウス編 ゼスト
大ヒットにはいたらなかったが隠れた名作であるゲームソフトを中心に紹介。そのタイトル数や紹介文もおおむね適切である。巻頭には各ジャンルの発達史がカラー写真とともに紹介されている。この手の内容の本は執筆者のレベルが低くいいかげんな内容のものが多い中、本書は突出している。インタビューも充実。類書の中ではもっとも一読に価するだろう。
インタビュー:香山リカ、小島秀雄、雨宮慶太、高津弘樹、よしみる・向井忠、高橋名人、水野店長・仲治和哉、桝山寛
仰天 B級ゲームの逆襲
1998年11月 1200円
レトロゲーム研究会 二見書房
ファミコンソフト中心にいわゆるクソゲー・バカゲーを筆者二人の雑談形式で語った本。みうらじゅんと爆笑問題へのインタビューがある以外は特筆すべき内容はない。
インタビュー:みうらじゅん、爆笑問題
美食倶楽部バカゲー専科
1998年12月 980円
ユーズド・ゲームズ編集部編 キルタイムコミュニケーション
ファミコンからPSまでのバカゲーを紹介。拡大文字で笑いをとっている内容である。漫画やバカゲー用語事典などさまざまな内容が含まれる。バカゲーを肴に笑いたい人向け。
ファミコン10年! ぼくらのTVゲームHistory
1994年1月 600円
GAME PAPA 角川スニーカー・G文庫
ファミコンが発売されてから執筆時までのファミコンの各ソフトへの個人的な思い出話を綴った本。記述には誤りが多く、資料的な価値には乏しい。読み物として読むべきだろう。巻末にはドンキーコングからテトリスフラッシュまでの全ファミコンソフトのタイトル・発売日・価格のリストもついている。
面白懐かし人気ゲーム99の秘密 スペースインベーダーから最新作まで
1997年10月 486円
青柳宇一郎、南原順、森本靖泰 二見文庫
さまざまなゲームの感想や個人的思い出話を綴った本。登場する薀蓄には誤りも多いので、あまり真に受けない方がよいだろう。
新ゲームデザイン−TVゲーム制作のための発想法−
1996年1月 1000円
田尻智 エニックス
ポケモンの製作者として知られる田尻智がポケモン大ブレイクの直前に著したゲームデザイン論。内容的にはゲーム専門学校のゲームデザイン論の講義というイメージがある。田尻は「ゲームはなぜ面白いのか」を考え発表した最初の人間のひとりであり、内容は示唆に富む。クインティやポケモンなど、田尻自身が語る制作秘話もあり、田尻のゲーム観を知ることができる。ゲームデザインについて考察しようと思っているのであれば一読の価値あり。
大人のためのテレビゲーム学概論 (特集アスペクト67)
1999年3月 1200円
アスペクト
ビデオゲームについて、さまざまな人がそれぞれのテーマで考察した書。従来のジャンルにとらわれずにそれぞれのテーマをもとに名作ゲームを紹介したページもある。ビデオゲームの中身について考えたい人には示唆を与えてくれるだろう。
執筆者:阿部広樹、安部理一郎、石埜三千穂、伊藤ガビン、ガスコン金矢、加藤賢崇、岸野雄一、櫛田理子、佐藤ろまん、志田英邦、竹内拓也、戸塚義一、成田二万哩、松谷創一郎、松田慶之、山影誉子、山口優、山下淳史、八幡薫、吉田直子
インタビュー:『R4』開発チーム、中村光一、飯野賢治、薗部博之、蔵方徹、香山リカ、和田康宏、飯田和敏、田中公平、『XI』製作チーム
対談:桝山寛+渡辺浩弐、櫛田理子+吉田直子、山口優+松前公高
人はなぜゲームするのか 電脳空間のフィロソフィア (キーワード事典)
藤井雅実、澤野雅樹編著 洋泉社
1993年3月 1854円
ビデオゲームをきっかけに哲学するというある意味中沢新一の流れをくむムック。執筆者の多くが思想系の雑誌に文章を掲載しているライターである。ゲームと哲学の関係に興味があるなら読むとよいだろう。
現代のエスプリ 312 情報化と大衆文化 ビデオゲームとカラオケ
1993年7月 1100円
佐藤毅編集 至文堂
心理学者や社会学者らがビデオゲームとカラオケについてそれぞれのテーマで論じた内容。学術論文に準ずる内容のものもある。ビデオゲーム関連は、安川一「ビデオゲーム経験の構造――インタラクションという現実構成」、川浦康至「電子メディアの余剰性とビデオゲーム」、永田えり子「ドラクエの社会学的解剖――プログラムが世界を作る」、坂本章「『テレビゲームの悪影響』は本当か?――攻撃性・社会的不適応に関する社会心理学的研究の概観」、栗原孝「ビデオゲームの社会的反響」。
現代のエスプリ 347 バーチャルリアリティ
1996年 1165円
野呂影勇編集 至文堂
バーチャルリアリティというテーマの一部分としてビデオゲームが取り上げられている。渡辺浩弐「バーチャルリアリティとテレビゲーム」、田尻智「TVゲームにおける心地よい手触りの演出」、河合隆史「インタラクティブ性に関する一考察」、佐藤大「バーチャルリアリティとサブ・カルチャーの関係」など。
テレビゲームから見る世界
1995年3月 1600円
山下恒男 ジャストシステム
1940年生まれの教育心理学者がビデオゲームについて書いた本。カバーには「人を熱中させる“テレビゲーム”を通じてプレイする側の人間性と現代の社会状況、さらには文化を考える」とある。とりあげているテーマはRPG、SLG、AVG、マリオ、麻雀、アダルトゲーム、バーチャルリアリティなど。また、クリス・クロフォードとウィル・ライトを比較しながら論じている。分析的ではあるが学術書ではないものの、ビデオゲームを1940年生まれの学者が見るとどのように見えるのかという一例を知ることができる。心理学者的な連想など示唆に富んだ内容もある。
テレビゲームと癒し (今ここに生きる子ども)
1996年10月 1200円
香山リカ 岩波書店
ゲーム雑誌にもよく登場する精神科医香山が、これまでの少年の治療にビデオゲームを利用した経験を綴った書。帯によると「はじめてのテレビゲーム療法試論」ということになる。学術論文ではなく、あくまで治療の回想であるが、平易な文章で書いてあり読みやすい読み物である。裏表紙には谷川俊太郎の詩が一篇。
ポケットの中の野生 (今ここに生きる子ども)
1997年9月 1200円
中沢新一 岩波書店
宗教人類学者である中沢が、ポケモンを題材に思想論を展開したもの。レヴィ・ストロース『野生の思考』を引きながら、ポケモンを思想的に分析してゆく。「対象a」「タナトス」などの用語が頻発し、難解な内容である。中沢による田尻智へのインタビューも含まれる。ポケモンについて知りたい人というよりは思想に興味がある人向けか。裏表紙には谷川俊太郎の詩が一篇。
ゲーム職人は眠れない
1996年3月 1500円
野間口修二 新紀元社
Mac用パソコンソフト「サムライメックII」の開発者自身が開発当時を回顧した内容。数人で開発していた当時のパソコンソフトの開発現場を知ることができる。後に「がんばれ森川君2号」を製作する森川幸人も製作に参加していたので彼も主要な登場人物のひとりである。
ゲーム的人生ろん
1996年2月 1400円
鈴木銀一郎 NECクリエイティブ
日本初のゲームデザイナー(コンピュータゲームではなくボードSLG)でもある昭和9年生まれの筆者によるゲームに関するエッセイ。ボードSLGを知り、製作するにいたったいきさつが中心だが、タイトル通り人生論やビデオゲームに関する考察も多少含まれている。昭和9年生まれの筆者がファミコンをどう感じたかは一読に価する。
ウィザードリィ日記 パソコン文化の冒険
1987年11月 1650円
矢野徹 ビジネスアスキー
大正12年生まれの作家・翻訳家である筆者による1986〜1987年の日記。ウィザードリィのプレイ記録だけではなく、パソコンの購入から使用方法習得までのトラブル、筆者の日常などが書かれている。当時のパソコンの使いづらさ、そして大正12年生まれの筆者がパソコンを覚えて行った過程などを知ることができる。最近、Web日記の出版がされるようになってきたが、その先駆けともいえる。
ハマッた! 円丈のドラゴンスレイヤー1 シミュレーションゲーム編
1993年5月 1300円
三遊亭円丈 小学館
POPCOM1989年3月〜1992年9月号、PCエンジンファン1991年9月号に掲載されたものに書き下ろしを加えたもの。三遊亭円丈による信長の野望、ファイアーエムブレム、大戦略シリーズ、シムシティーなどのプレイレポート。
パソコンゲーム、特にSLG中心のコンピュータゲーム年表あり。
ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか
1996年3月 1000円
小野不由美、水玉蛍之丞 ソフトバンク
ゲームソフトに関する、小説家小野によるエッセイと漫画家水玉によるイラストコラム。女性ならではの視点からゲームについて語っている。取り上げられているゲームは多彩である。
誰も知らなかった!! ゲームキャラの意外話
1994年12月 550円
長尾剛 竹書房文庫
「ゲームだから」とふだんは気にしないゲームの変な要素を、まるで現実であるかのようにとらえ、それを考察した内容。批評なのか妄想なのかよくわからない内容である。筆者はどこまで本気で書いているのか判然としない。なお、筆者のゲームキャラに対する誤解を前提として論じた内容もある。
ゲーム解放理論 ゲームで遊ばない子はダメになる!
1997年11月 1400円
長尾剛 朝日ソノラマ
「ゲームを文化として育てる健全なジャーナリズムの確立を目指し、執筆・評論活動中」の筆者が、ときめきメモリアル、ストリートファイターII、ドラゴンクエストに関して「批評」した本。“筆者は、『ときめきメモリアル』に、若者たちが潜在的に求める「現代人の理想」を見出した。『ストリートファイターII』に、新時代の「高度なスポーツ的娯楽性」と「人の交流の形」を見出した。『ドラゴンクエスト』に、現代の子供が求める「社会環境」の何かを見出した”らしい。「誰も知らなかった!! ゲームキャラの意外話」同様、「ゲームだから」とふだんは気にしないゲームの変な要素を、まるで現実であるかのようにとらえ、それを考察している。「きらめき高校には教育の理想がある」「藤崎詩織は聖母マリア」などかなり強引で物凄い発想の説が頻出する。
ゲーム音楽 GAME MUSIC
1999年5月 1500円
戸塚義一監修 BNN
1980〜1996年のアーケード・家庭用・パソコンゲームの中から「音楽が印象的かつその時代その時代を象徴している作品を名鑑カタログ形式で」紹介したもの。フルカラーで各ゲームは画面写真を一枚掲載。主要なゲームはほぼ網羅されているので名作ゲームカタログとしても読むことが可能。ゲームミュージックCDや最近のハードへの移植も紹介している。クロノ・トリガー等の作曲家である光田康典が「ゲーム音楽の進化」と題する文を寄稿。
年表あり。
コンピュータゲームのテクノロジー (岩波ライブラリー69)
1999年9月 1200円
宮沢篤、武田政樹、柳原孝安 岩波書店
ゲーム会社(ナムコ)の開発者自身がビデオゲームに使われている技術を解説した珍しい本。スプライトからテクスチャマッピングまでビデオゲームが歴史的に利用してきた技術が紹介されている。図版は多いが内容はやや専門的であり、ある程度数学・プログラミングの素養がないとすべて理解するのは難しいかもしれない。
ポケモンの秘密
1998年6月 533円
ポケモンビジネス研究会 小学館文庫
ポケモンビジネスの一翼を担う小学館自らが出版したポケモンビジネスの内側を明かす書。ポケットモンスターというゲームがどのように開発されたかという話も多少出てくるが、基本的にポケモンビジネス(ポケモンカード、アニメ、キャラクター商品等)はどのように成長していったかが詳細に書かれている。ポケモンビジネスについて知るなら最良の書。なお、1997年12月のポケモンアニメ事件についてはあまりふれられていない。
ゲーマーの法則
1994年10月 880円
ゲーム研究堂本舗 勁文社
「マーフィーの法則」ブームの便乗本のひとつ。まさにゲーム版マーフィーの法則である。「スーパーマリオブラザーズの法則 足場として残さなければならないブロックがわかったときには、そのブロックはすでに壊している」「ドラゴンクエストの法則 世界でもっともアテにならない『確率50%』とは、ザオラルの成功確率である」など。
PHOENIX THE FALL & RISE OF VIDEOGAMES
1997 $19.95
Leonard Herman, Rolenta Press
アメリカでのビデオゲームの歴史を詳述した書。モノクロで小さいが画面写真・ハードの写真も載っている。世界ではじめてビデオゲームを作ったHiginbothamからNINTENDO64までアメリカのビデオゲームの動向がわかる。記述はかなり信頼性があると思われる。北米の情報を調べるために座右においておきたい書である。http://www.amazon.com 等で購入できる。
GAME OVER PRESS START TO CONTINUE
1999 $19.25
David Sheff, GamePress
「ゲーム・オーバー 任天堂帝国を築いた男たち」の原著にAndy Eddyが"PRESS START TO CONTINUE"と題した最近の動向を加筆したもの。日本版あとがきによれば"GAME OVER"初版は任天堂からマリオを表紙に使うことを禁止されたということだが、本版はしっかりとマリオ(「スーパーマリオ64」のもの)が表紙になっている。日本版と違い、索引がついているのが便利。http://www.amazon.com 等で購入できる。
JOYSTICK NATION
1997 $23.95
J.C. Herz, Little, Brown
Playboy誌などに記事を書いている筆者がゲームの歴史と大衆文化を絡めながら論じた本。かなり強引な説も多いが、アメリカ人が書いたゲーム論として英語が読める人は読んでおくのもよいだろう。年表もあるが信頼性はかなり低いので資料としては利用しないほうがよい。http://www.amazon.com 等で購入できる。
作成:茂内克彦 http://www.intara.net/